読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新海誠「君の名は。」観た。

アニメ ポエム 映画

f:id:K4F2:20160826150414j:plain

二階です。一番好きな新海誠作品は「はるのあしおと」のOPでした。*1

本日8月26日公開の新海誠監督最新作「君の名は。」観ました。

予告を観た時点でかなり一般向けを意識した作品だなという印象を受け、実際に観たらそういう部分もあり、かといって過去の作品と違うかと言えば踏まえられた部分もあり、新海誠監督の集大成で最高傑作なのは揺るぎないけど見終わった後は非常にいい意味で複雑な感情を抱きました。

以下、核心を避けネタバレなしで書くつもりですが書きたいように書いてるうちに感情が溢れだしポエムという形になり表出しちゃったらどうしようもないしついでにネタバレってたら目も当てられないのでこれから見る予定で気にする方は鑑賞後に読む機会があったら一読していただければと思ったり。

男女の入れ替わり最高~!

ストーリーの要、「私/俺たち、入れ替わってる!?」という男女の入れ替わりの部分、これは映画見る前にオッと心を惹かれた部分ですが、これが映画序盤の立ち上がりを素晴らしいものにしていた。テンポよくわちゃわちゃと盛り上がる様は見ていて本当に楽しかった。本当にこれ新海作品なのか?と想像していなかったようなモノが見れて驚きもあった。

男と女が入れ替わってすることなんてそれしかないだろ!?みたいなものはしっかりと拝めるし、女が男になってすることがそれか!?みたいな驚きもありこの入れ替わりでわちゃわちゃやってたところはきわめてよかった。三葉は三葉のままでもかわいいのに瀧と入れ替ってしまったときの神木隆之介の演技はもう最高……としかいいようがない。なにアレ、やばくない?

入れ替わりが終わって

しかしその入れ替わりが終わり、今までの盛り上がりがスゥ……と引いていく。そして物語が動き、核心に迫って行く。

正直入れ替わりが終わって物語が動き意外な真実が分かる部分に関しては少し唐突な感じがして若干落ち着きを取り戻したんですが、すぐさまそんなもんを吹き飛ばすパワーのある見せ場がやって来ました。

観た瞬間ウッっと息が詰まり、次の瞬間頭の中がウワーッ!!となる。あの見せ場本当マジでよかった。序盤、「これは本当に新海作品なのか?変わってしまったのか?」と思っていたからこそあの見せ場でしっかりと落とし込まれた格好になり「やられた」と思った。

この辺りの流れを受け止め一瞬少し落ち着こうと息を整えているうちにふとある考えが頭に浮かび上がる。実はまだ「秒速」のようなオチが待ち構えているんじゃないかって。自分の中の天邪鬼が「爽やかな感じに仕上がってきてるけど実は期待してるんだろう?」と囁く。

が、その期待(?)は最高の形で裏切られることになる。

2つのオチを観た

終盤の盛り上がりに関してはしっかりと盛り上がるように描かれていてクライマックス感があり非常によかったと思う。

ただそれ以上に気になっていたのは最後の最後、ラストはどうなるんだということで、問題は解決したというのに気持ちはふわふわしていた。むしろ問題が解決したことでよりふわふわすることになったと言うか、「まだ瀧/三葉の物語は終わってねえ!だからこそこっからOne more time,One more chanceが流れるやつが来るかもしんねえだろ!」みたいな、今ようやく土壌が揃ったんだと思ったりしていた。

しかしその土壌は土壌ごとひっくり返される形になる。ヘンな話ラストの5分10分ぐらいの間で僕は二回オチを観たと思う。一回は過去の新海誠監督作品の分、もう一回は過去の作品を踏まえた上で生み出された「君の名は。」という作品の分。前者の流れはいつか観た光景のようで懐かしさみたいなものを感じていたが実にあっさりと鮮やかに僕の目の前から消えてしまった。そして最後の最後、ここまで積み重ねてきたものが全て裏返り、「君の名は。」で更新される。それは非常に清々しい、爽やかな気分になるものだった。

終わってみれば部分部分で過去の作品を思わせるようなところもありそれがかなり効いていたのはある。ただ一方でエンターテインメント性を打ち出した部分も多く、鑑賞中は常に戸惑いと共にあったと思う。だからこそラストのよさが際立ったのだと思う。

もちろん普通に見れば爽やかで素晴らしい青春映画として受け止めることが出来る。ただ一方で順調に性根が終わっていっている僕の中に残った感情は爽やかでもありモヤモヤとした部分もありと複雑ではあるけれども決して悪い意味ではなくむしろ心に残るというものでうまく言葉にはできないが、少なくとも見る前に予想していた「こうくるだろうな」みたいな感情のどれにも当てはまらない心境になったという点で「君の名は。」は見てよかったと言うことが出来る。

書き上がったものを振り返って読んでみると何言ってんだこいつ、という感じではあるが感情が溢れだしてポエムが表出したことで落ち着いたのでもう一度、いやもう一度と言わず何回も見に行こう。では、今日はこんなところです。

映画『君の名は。』公式サイト

余談

ストーリーの話ばかりで美術や作画について特に言及していませんでしたが言及するまでもなくよかったです。美術はもうこれ以上があるのか?と突き詰めた感じもあり冒頭から最高だった。キャラデザもきわめていい。観たいものはしっかりと観せてくれて、しかも最上級のものがお出しされる。これ最高。

細かい所で気になったというか、ものすごくひっかかっている部分があり、それは瀧のアルバイト先の先輩・奥寺のこと。途中から心惹かれていたんですが、今も僕の中で奥寺先輩のことは気になっていて、これは考えの1つもまとまったら何かしら書こうと思ったり。

*1:埋め込みはデモなのでカットされてる部分があるのでどこかでフルを見てほしい。

広告を非表示にする